同じ願いで
看護婦さんの言う通りにしておっぱいをあげた。





もちろん、母乳はでなかったけど、母親としての気分を味わえた。





結局粉ミルクをあげて私もご飯を食べることにした。





ここの病院は、ご飯が美味しいって噂だったけど、それは本当だった。




「じゃあ、何かあったらナースコールで呼んでね〜」





そういって、そのまま看護婦さんは出て行こうとする。





「あのっ、咲華たちは…」





「あ。この病院ね、基本的に子供と一緒なのよ」





だから、子供に何かあったり、わかんないことがあったら言ってね⁇





そう付け加えて、看護婦さんは病室から出て行ってしまった。







本当に、今から親子の時間なんだ…





さっきから寝てばっかりの咲華と、キョロキョロ周りを見渡してる舞音。






舞音のほっぺたをツンツンしたり、腕を動かしたりすると、舞音は満面の笑みで笑ってくれた。





それが嬉しくて、舞音の若干開いている握りこぶしの中に人差し指を入れた。






力強く私の人差し指を握り返してくれる舞音。




なんだか、感動して泣けてくる…





「舞音、好きだよ…」




そう呟いてゆっくりと手を抜く。





相変わらず舞音はキョロキョロしていたが、そんな姿にさえも可愛いと笑ってしまう。






ずっと見てても飽きないね。




食べちゃいたいくらい可愛い。




なんだか、私って親バカっぽくないかな⁇





いや、完全な親バカだよね。

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