同じ願いで
体育会
それから隣の席ということもあり、祐とはたくさんしゃべるようになった。
学級委員ということもあるかもしれない。
今日は体育会の出場種目を決める。
「えー。今から決めます。」
若干だるそうにしながらも、しっかりとまとめてくれる祐に頼りがいを感じながら、種目を黒板に書いていた。
「祐ー。1番めんどくさいのってどれ⁇」
祐の友達でもある慎也君は、クラスでもズバズバ意見を行ったり、ふざけたりしているから少し苦手。
めんどくさいのねぇ…
人気がないのだったら障害物競走かな~⁇
この学校は、障害物競走が男女ペアであるから、嫌いな人とペアになったら地獄だ。
「やっぱ障害物競走。」
「なんで~⁇」
そっけなく慎也くんに言う祐だけど、懲りずに質問していた。
まあ、こんな風景はいつも見ていることだけど。
「男女ペアになって、2人で走って2人でお題にあったことをする。去年は"お姫様抱っこしてゴールする"って言うのがあったらしい。」
去年の事も細かく言った祐。
そんなこと言ったら障害物競走って絶対人気なくなるんじゃ…