同じ願いで



すると、大きい波がきて、見事に咲華を飲み込んだ。






その場で呆然とする咲華。






「ぷっ。大丈夫〜⁇」





イキナリのことにびっくりしすぎてる咲華がなんだか可愛くて笑いがでた。





「…ふぇっ…ママ……っ…」





案の定、泣き出した咲華。





「よしよしっ。びっくりしたね〜」





軽々と咲華を抱えて頭をトントンしてあげた。





こうすると、咲華は落ち着くんだよね。





って、咲華びしょ濡れ…





「目、痛くない⁇」





「…つ…ふぇっ…」





「もう大丈夫だから泣かないの〜」





今までこんなことなかったから、びっくりしたんだよね。





何事も経験だよ。





びしょ濡れになってしまった洋服を全部脱がせて、オムツだけにした。





でもそれだと寒くなりそうだし、風邪引いたらダメだから私の腰に巻いていたシャツを着せてあげた。






今日はいつもより早く帰ったので時間にゆとりがあった。





「早かったね⁇」





お母さんも、咲華のことだから沢山遊んで帰ると思っていたのかびっくりしてる。






「大きい波がきて、びっくりしちゃって…」





私は苦笑いしかできなかったけど、お母さんは笑っていた。






「舞音は、ママは⁇ってぐずってたよ」







あ、だから舞音が私からずっと離れないわけだ。






親ばかかもしれないけど、本当にかわいいなぁ〜



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