同じ願いで
祐のことを頭の中から消そうとしても、消えなかったけど…
無心になって遊んだ。
白いワンピースだから、海で遊んでるときは楽だった。
前に、私が出てる雑誌を見て、祐が
『萌音は白が似合うな』
って笑ってたのを思い出した。
タイミング、いいんだか悪いんだか
「岩に座ってるね⁇」
遊び疲れた私はお母さんにそう言うと、岩の方へ向かった。
「萌音、気をつけなさいね〜‼︎」
「はぁ〜い」
私たちは、人前かも気にせずに大きな声で会話した。
ホテルの人に、会話全部聞かれてたかも。
まあ、いっか。
私は岩に座ってボーッとしていた。