同じ願いで




東京にいる1週間にたくさんのことをした。





久しぶりに撮影もした。





高校の時の担任だった森先生にもあった。





森先生にも子供ができていた。




美生(ミオ)といって、咲華たちと同じ歳らしい。





東京に戻ってきたとき、仲良くなってくれたらいいな。





1週間後、私は沖縄に帰る空港にいた。






「じゃあ…またね…。連絡するね…」





祐が、舞音をベビーカーに乗せると、案の定泣き出してしまった。





「舞音、また会えるからね⁇」




そういってあやすけど、何も変わらない。





「はぁー…。舞音、これやるから泣き止め。ママのこと困らせんな」





そう言いながらサングラスを舞音にかけてあげた祐。




「サングラス…大丈夫なの…⁇」





「大丈夫じゃねぇけど、舞音泣き止んだから。」





そういう問題…⁇




でも、本当に泣き止んだし〜…




「ありがとうね⁇」



「あぁ。早く行けよ。」






そう言って私をくるっと回した祐。





これで…お別れ…⁇





「連絡するねっ…⁇また、会いに行くから…!」





祐の目をまっすぐ見て言えた。





さみしいよ。




でも、泣いたらダメ。




祐のこと、困らせるからね…
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