同じ願いで
「会いに行くじゃなくて、俺が迎えに行くから。そんときは結婚するぞ。」
「うん。…って、え!?」
これって…
プロポーズ!?
わたし…
「だから、俺が迎えに行くまで待ってろよ?」
だめだ…
「祐の…バカ。」
泣いちゃうじゃん…
「泣きそうだから、やめてよねっ…」
素直じゃないなぁ、わたし…
「もう、泣いてんじゃん。親子揃って泣き虫だな。」
全部、祐のせいだしっ…
祐が、好きだから流れる涙なのに
「わたし、待ってるから!でも…寂しいから連絡してね…?」
「あぁ。もう行けよ」
最後くらい、優しくしてくれてもいいじゃない⁇
なんでそんなにそっけないの…
「チューして。」
「はっ…?」
あれ、わたし、今なんて言ったの…⁇
チューして って…
「や、やっぱりなんでもないっ!」
恥ずかしすぎるよ…
「忘れないよ。」
そういって、目の前には目を閉じる祐のどアップの顔が。
「目くらい、閉じろよ…ほら、もう行けって」
そう言って、背中を押された私。
舞音と二人で手を振って、私は飛行機に乗った。