同じ願いで
「萌音、結婚しよう」
止まった時の中で、祐がゆっくりと言ったその言葉で私はハッとした。
結婚…
私と、結婚…?
私と祐は目をそらすことなく見つめ合う。
でも私の目には涙が溜まっていて、それが溢れるまでに時間は長くなかった。
「返事は…?」
「私…いいのっ…?」
「萌音がいい。萌音じゃないとダメ。」
私の涙を指で拭いながら、そんな言葉を言うなんて、反則だよ…
「祐と…結婚する…」
「よろしくね、俺の奥さん♪」
私の返事を聞いて、一気に機嫌が良くなった祐。
すると、片付けをするスピードも速くなって、片付けはすぐに終わった。
それが終わると、いつもらってきたのか婚姻届を渡された。
「祐、書かないの?」
「俺、字汚いから」
「も〜…」
そういう祐のせいで、ほとんど私が書くことになった。
緊張して、全く綺麗に書けなかったけど…
まあ、読めれば大丈夫だよね?