同じ願いで
「萌音、明日出かけるぞ」
そう急に言われたのは、子供達を寝かせ終わった後だった。
「明日?」
「そう。朝、早めに起きろよ」
「うん。わかった」
朝早く起きて、どこに行くんだろう?
っていうか、これが初めての家族揃ってのお出かけじゃない?
やったね♪
私は急に楽しみになった。
服はどんなの着ていこうかな〜
でも、どこに行くかわかんないし…
なんか、楽しみだな〜。
私は明日を楽しみにしながら、布団の中に潜った。
すぐして祐も隣の布団に入っていたけど、なぜか私の布団に入り直した。
「なーに?」
「抱き枕。」
私を抱き枕にしてる祐。
「も〜。私は抱き枕じゃないよ?」
そうは言いながらも逃げようとしない私を見て、祐はより力を強めた。
「おやすみ」
「おやすみ〜」
それだけ言って私たちはお互い、眠りについた。