同じ願いで



子供達がご飯を食べてる頃、祐が着替えてリビングにやってきた。






テレビを見ながら、祐も一緒にご飯を食べ始めた。






私はまだ食べてないけど、芽依が食べたらバタバタ食べるつもり。





「萌音も食べろよ。芽依は俺が食べさせるから」






「え?でも…」





祐のお皿の中は、もうすでに空っぽだった。





「もう食べたの!?足りなかった?」






「俺、食べるの早いだけだから。ほら、芽依おいで?」






祐が手を広げると、芽依は祐のお腹めがけて走って行ってしまった。





それを見て私は、自分のご飯を食べることにした。







今日の朝ごはんは、トーストに目玉焼き、コーンスープの3品。







芽依がコーンスープを飲ましてもらっているのを見ながら私はトーストをひとくちかじった。







ん〜、美味しい♪







トーストのサクサク感が大好きなんだよね〜






「お前、ほんと幸せそうに食うよな」






笑いながら私を見る祐。







「美味しいもん」







美味しいものを食べてると、顔て出てしまう私。





みんなからそう言われから、もう慣れっこ。






私は美味しいご飯を食べ終え、片付けをした。






その間に祐は、洗濯物を干したり掃除機をかけたりしてくれた。






「萌音、早く行くぞ」






祐が手伝ってくれたおかげですぐに準備もできたから、早速私たちは出かけた。







「どこにいくの?」






「さあな」






そう言って教えようとしない祐。





子供達は、祐の運転する車で楽しそうにはしゃいでいる。






私はボーッと窓の外を眺めるけど、だんだん見たことのない景色に変わっていく。






本当に、どこにいくの?







「ついたぞ。」





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