同じ願いで
-ピピピピピ
「んっ…。」
うるさいなぁ…。
「あ‼︎早く起きなきゃ‼︎」
朝練があるということを思い出し、無理やり眠たい体を起こした。
バタバタ朝ごはんを作り、それを食べた。
「あぁぁ〜っ。もうっ‼︎忙しいよ〜」
なんて独り言を言いながら急いで準備した。
「戸締りオッケー♪」
なんて言いながら戸締りを確認し、家を出た。
私、意外と独り言が多いみたいです。
1人で早歩きで駅のホームまで行くと、そこには祐がいた。
「祐‼︎」
声をかけ、祐の隣に立った。
「はよっ。」
眠そうな顔でこっちをチラ見して、すぐに前を向いた。
「おはよっ。祐、早いね‼︎」
「俺が遅れたらふつーにダメだろ。」
バカにしたように見下す祐。
ちょっとだけムカつく〜っ。
でもまあ、その通りですね。
「お前も遅れずにちゃんと来てんじゃん。」
「あったりまえでしょ~。バカにしないでよねっ♪」
今度は私が言ってやった。
そんな言葉を無視して、ちょうどやってきた電車にスタスタと乗り込んでしまった祐。
「えっ、ちょ、祐⁇待ってよ~」
それを追いかける私。
やっぱり、カップルっぽいかな。