同じ願いで
「でも、萌音のが経験してるし…話してみる…」
天音が口を開いたのは、約10分後だった。
天音なりに、悩んで出した結果なんだよね。
「私も一緒に行こうか?」
そう言うと、天音はゆっくりと首を横に振った。
「そっか…今日は泊まって行って〜」
話を変えると、天音はすぐにオモチャで遊んでいる芽依のところに行ってしまった。
「萌音!芽依、お風呂に入れてあげようか?」
「えっ、あ…じゃあヨロシク〜」
あまりにもキラキラした目で見られたから、お願いすることにした。
天音と芽依は本当に仲良しなんだよな〜
咲華と舞音にご飯を食べてもらいながら、私は最近始めた化粧品のデザインを考えることにした。
すぐ近くでは咲華たちの笑い声が聞こえて、遠くからは芽依たちの笑い声が聞こえてくる。
なんだか、幸せだな〜。
のほほーんと幸せに浸っていると、お腹が急に痛くなった。
痛い…
陣痛かな〜?
なんか、3回目になればゆとりが持てる。
「あ〜、サッパリした〜♪」
「サッパリちたー♪」
天音の真似をする芽依。
「天音、陣痛きたみたいだから〜」
「えっ!?軽っ!」
のんきな私にツッコミをいれる天音。
でも、ビックリしている。
なんか、ごめんね〜…