同じ願いで
何分寝たのかな…
起きると、全然寝てなかったけど、とりあえず痛いな…
ひたすら間隔をメモしている。
まだバラバラだから、結構時間かかるな…
っていうか、祐…
私の手を握って、寝ている。
「祐…」
「…ん…」
あ、起きちゃった…
「萌音…大丈夫か?」
「今はね。子供達は?」
「芽依は天音とリビングで寝てるよ」
あ、そうだよね。
私がいたらうるさくて芽依が眠れないもんね。
天音にも迷惑かけたなぁ〜っ
「…っ」
急に襲ってきた痛みに、私はひたすら耐える。
こんなに痛がる私を見たのは初めてだろうから、祐はすごくオロオロしてる。
「腰っ…腰押して!」
私がそう言うと、祐は慣れたような手つきで私の腰を押してくれた。
なんで、楽になるところを知ってるの?
私が疑問に思っていると、祐は手にスマホを持って必死に私の腰を押している事に気付いた。
「祐、そこ…。」
「あ、違った?」
「いや、そこでいい」
そう言うと、そこを重点的に押してくれた。
「あー、いたいっ」
「病院行くか?」
祐の言葉に必死に頷いた。