同じ願いで
私はその後の処置を終え、個室へとやってきた。
まだ、夜中の3時だった。
でも、なんだか眠れないなぁ…
咲華と舞音を産んだときも眠れなかったし…
あっ!
「祐は寝てて?明日も仕事でしょ?」
「大丈夫。俺、午後からだから」
午後からなんだ。
って、祐…
最近仕事減った気がするのは気のせいなのかな…
まあ、私の化粧品の仕事があるから、それだけで食っていけるんだけどね。
天音に電話したら、起きるかな…
一応、電話をかけてみた。
『あっ!萌音!?』
「そんなに慌てて、何かあった?」
『萌音の事、心配してたの!生まれたの?』
「双子の男の子が生まれたよ〜」
『ほんとに!?って、あ〜…』
天音の声が大きすぎたのか、後ろで芽依が泣いている。
まあ、それだけ喜んでくれたからいっか♪
『じゃあ、切るね。明日見に行くからゆっくり休んでて』
「はぁ〜い、ありがとう♪」
電話を切ると、祐がベッドの隣にあるイスにもたれかかってウトウトしていた。
「…ゆう?」
肩を揺すってみると、ビクッとなって、目を覚ましてしまった。
私は、自分の寝てるベッドを半分あけて、空いたスペースをトントンとした。
「一緒に寝よ?」
「…お前…誘ってんの?」
「へっ!?」
誘ってるつもりはないけど…
ただ、その体制じゃ寝ずらいだろうから…
「俺がどれだけ我慢してると思ってんの?」
そう言って私に激しいキスをしてくる祐。
何度も首の角度を変えて、あらゆるところから私にキスをしてくる。
「…っハァ…ハァ…」
お互い、キツすぎて肩で息をしている。
「!?」
すると、私の胸元にスルリと手を入れてきた。
「エロ祐!」
「ハハッ。1ヶ月後だろ?それまで我慢するよ。」
私をバカにしたような、そんな言い方だったけど、どこか幸せそうに笑っていた。
ってか、祐のことだから許可もらった日からしそうだよね…