同じ願いで


それからお昼になり、みんなゾロゾロと帰っていった。






残ったのは、私と祐と大輝と一輝だったから、そこでまったりと親子水入らずの時間を過ごした。






でもすぐに祐が仕事の時間になってしまい、結局は三人でゆったりと過ごしていた。






テレビをつけると生放送といって、さっきまで隣にいた祐がテレビの中で楽しそうに笑っていた。






「パパが頑張ってるよ〜」





大輝と一輝に言ってみるけど、二人は無反応。




っていうか、大輝は泣き疲れて寝てる。





『そういえば、先ほど妻が双子の男の子を出産しました〜』





テレビをボーッと見てると、祐が突然そんなことを言いだした。






ここで発表しちゃうんだ。





『もう、本当に可愛いんですよ〜。俺、もう親バカです』





デレデレの笑顔で司会者の質問に答える祐。





二人とも、お父さんがこんなに幸せそうな顔をしてくれて、本当によかったね。






寝てる大輝の頭を撫でてみる。






赤ちゃんって、なんでこんなにもプニプニで気持ちいいの?





それに、可愛いし…





って、私も親バカですね。



< 285 / 296 >

この作品をシェア

pagetop