同じ願いで
それからお昼になり、みんなゾロゾロと帰っていった。
残ったのは、私と祐と大輝と一輝だったから、そこでまったりと親子水入らずの時間を過ごした。
でもすぐに祐が仕事の時間になってしまい、結局は三人でゆったりと過ごしていた。
テレビをつけると生放送といって、さっきまで隣にいた祐がテレビの中で楽しそうに笑っていた。
「パパが頑張ってるよ〜」
大輝と一輝に言ってみるけど、二人は無反応。
っていうか、大輝は泣き疲れて寝てる。
『そういえば、先ほど妻が双子の男の子を出産しました〜』
テレビをボーッと見てると、祐が突然そんなことを言いだした。
ここで発表しちゃうんだ。
『もう、本当に可愛いんですよ〜。俺、もう親バカです』
デレデレの笑顔で司会者の質問に答える祐。
二人とも、お父さんがこんなに幸せそうな顔をしてくれて、本当によかったね。
寝てる大輝の頭を撫でてみる。
赤ちゃんって、なんでこんなにもプニプニで気持ちいいの?
それに、可愛いし…
って、私も親バカですね。