同じ願いで
「大輝ー!一輝ー!」
そうやって駆け寄って行くのは、4歳になった愛結(あゆ)。
愛結は、大輝と一輝が大好きでいつも一緒。
幼馴染ってやつかな。
今からお風呂に入れる予定だったので、愛結も一緒にお風呂に入ってもらった。
「はしゃぎすぎたら危ないからね〜」
パタパタと遊びながらお風呂場へと向かう大輝たちの耳には私の声は届いてないと思う。
「…ふぇっ…」
絨毯の上で寝ていた寧々が起きてしまった。
「寧々ちゃーん、お寝んねしましょうか〜♪」
そう言いながら寧々を抱きかかえて、寝室に置いてあるベビーベッドに寝かせた。
一定のリズムで体をトントンすると、寧々はすぐに寝てくれた。
さーて、次は隼人たちの番。
まずは隼人。
寧々と同じようにトントンとしてあげるとすぐに寝た。
次は問題の杏菜。
この子は本当に寝ない。
最初は抱っこしてあやしてみるけど、ずっとぐずってる。
結局、杏菜が寝たのは40分後だった。