同じ願いで


朝練には当たり前だけど遅刻しなかった。



実は、私…



学級委員なのに、出る種目はひとつなんです。


もともと体力はないし、足だって遅い。



そんな私は全くと言っていいほど走らない。



若干障害物競争も走るから、みんなに迷惑かけるかも…



あぁあ〜…。よしっ。



そんなこと言ってないで、さっさと練習しよっと。




「慎也く~ん‼︎祐~‼︎」


亜子と話してた私は慌てて慎也くんと祐を呼んだ。



「今から2人1組でペア作るんだけど…」



って、普通に考えて 慎也くんと亜子だよね~…。



「やっぱ、ここは平等に グーとパーで分かれよ。」




なんともまぁ、慎也くんが思ってもない発言をした。



これって、慎也くんは亜子と出たかったんだよね⁇



なんで⁇



と、わたしの頭上にハテナが浮かんでいるとき、すでに掛け声が聞こえた。



「「わかれましょっ」」


なんて楽しんでる慎也くんと亜子。



そして、見事。



慎也くんと私。亜子と祐になった。




チク…。



なんでだろう…⁇


胸がチクチクして、なんとも言えないようなこのモヤモヤ…



私…どうしちゃったの…⁇
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