同じ願いで
「亜子‼︎行くよ‼︎」
近くで座ってる亜子に声を掛けて入場門へ向かった。
祐と慎也くんは2つ前の競技に出てたからそのまま入場門に行っていた。
『入場お願いします。』
放送委員の呼びかけとともに、私たちは入場した。
そしてすぐに競技が始まり、1組と4組が走り出した。
私たちの学校の体育会は、1.2.3組と4.5.6組でわかれていて、今のところ得点はそこまで変わらない。
障害物競争はと言うと…
だいぶ負けてますね。
半周くらい差がついている。
そこで、5組から6組にバトンが回ってきた。
最初に亜子と祐が走る。
亜子は意外と平均台が相手のペアよりもはやく、相手チームとの距離を少し縮めてくれた。
そして、私たちにバトンが回ってきた。
私たち、アンカーみたいです。
最初は慎也くんにおんぶをしてもらった状態で、パンを食べる。
食べ物が好きな私。
すぐにパンをくわえて、また走り出した。
そこでもおんぶをした状で、アメ玉を慎也くんが口だけで探す。
思いっきりやるからね。
そうつぶやいて、慎也くんは思い切り息を吹いた。
するとすぐに見つかってまた相手との差を縮めたを
そこから平均台まで走り、私を平均台に下ろして、手で支えられながら、全力で走った。
相手は一回落ちてしまったようで、平均台のところでほぼ並んだ状態になった。