同じ願いで

「ってか、なんで俺たちが付き合ってるって思った⁇」





「だって…教室で二人が話してて、亜子が泣いていたから…」




そのとき、祐だって頭撫でてたし…



「は…⁇」



また、祐はびっくりしたような声を出した。


「亜子が泣いてた理由、慎也とお前が付き合ってるって事だったけど⁇」




「…え⁇」




なんかもう、よくわかんないや…




「ようするに、俺ら…全部誤解だったらしいな。」




いつのまにか心臓のドキドキもおさまって、祐と普通に喋っていた。




よかったぁ…



私、祐のこと諦めないでいいんだ…




「で、お前は慎也のこと好きなわけ⁇」



慎也のこと好き…⁇



「ないない!祐こそ、亜子のこと好きなんじゃないの?」



「亜子は、友達。」



そっかぁ…



「っていうよりさ、亜子と慎也は、両思いってこと⁉︎」




「まあ…そうなるな。」



やった~!って1人ではしゃいでいると、そこへ慎也からメールが来た。



【亜子と付き合いはじめた。萌音も自分の気持ちに正直になって!】



「祐‼︎亜子と慎也、付き合ったって‼︎」



テンションがあがって、ほんとにすっごく笑顔になってしまった。




「よかったな。」



そんな私を見て、優しく微笑む祐。




今度は、私が気持ちを伝える番かな…⁇



覚悟決めようかな。
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