同じ願いで
あれから、私は泣きすぎて目が腫れてしまい、片方は眼帯をつけた。
メイクするのがめんどくさかったから
めんどくさがり。って祐につっこまれたけど。
まあ、そんな私を好きになったのは祐でしょ⁇
祐にとって最高の彼女になるんだからっ‼︎
そう意気込んで教室に戻ると、亜子が私を見てびっくりしていた。
「萌音‼︎目、どうしたの⁇」
あ、眼帯つけてたらみんなびっくりするよねぇ~…
ま、いっか‼︎
「泣きすぎて目、腫れちゃったから。メイクするのがめんどくさかったの。」
あははって言いながらちっちゃい声で亜子に理由を説明すると、亜子は萌音らしいね 何て言いながらお弁当の準備をした。
すると、後ろから慎也が慌てた様子で教室に入ってきた。
「おい、萌音‼︎俺と職員室来いだってよ‼︎」
え、なんで⁇
「私、なんか悪いことしたかな⁇」
「バカ萌音‼︎2時間連続で授業サボってたら怒られるにきまってるだろ‼︎」
慎也の口調が強くなった。
「あ~。そんなことで怒られるの~⁇なら私、今から帰る‼︎」
そう言って帰る準備をはじめた。
実は私、中学の頃から先生にだいぶ目をつけられていた。
脱走なんてよくあることだったし…
「さすが萌音。やることがすごいねぇ~。」
「ってことで、あとはよろしくね慎也。」
それだけ言って、私は教室から出ようとした。
途中、先生に見つかると迫真の演技して学校から脱走できた。
「萌~音っ」
後ろから声をかけられてびっくりした。
振り返るとそこにいたのは、亜子 慎也 祐だった。
「なんでいるの⁉︎」
私が慌てて聞くと、亜子が答えてくれた。
「だって私たちみんなサボってるから怒られるんだよ⁇ならみんなで抜け出したほうがいいじゃん‼︎」
亜子、さっきまで私の行動がすごい なんて言ってたくせに…
まあ、中学の頃もそうだったし いいよね⁇
「ってか、お前ら2人とも学級委員だろ‼︎学級委員が抜け出すってどーなんだよ。」
慎也の鋭いツッコミに、自分が学級委員だということを忘れていたことに気づかされた。
「まあ、いーじゃないの。今からあそぼーよ‼︎」
亜子の言葉で丸く収まり、今から遊ぶことになった。