同じ願いで
お風呂に先に入らせてもらい、出るとパジャマなんかも用意してくれていた。
「今上がりました~っ」
リビングに入ってお母さんにそう言うと、ちょうど祐のお父さんと弟が帰ってきた。
「あっ、お邪魔してます‼︎祐くんとお付き合いさせていただいてる近藤萌音です。」
二人に挨拶をすると、二人とも同じ顔で笑ってくれた。
「祐の彼女か~、ゆっくりしていってね。」
お父さんにそう言われ、私は笑顔で頷いた。
「俺、愛斗。まなとってよんでいいからね‼︎」
「うん、よろしくね‼︎」
私が愛斗と楽しく喋っていると、いきなり祐から腕を掴まれた。
「部屋行くぞ。」
そういって不機嫌そうな祐は私の腕を掴んだまま歩き出した。
「祐~⁇怒ってる…⁇」
部屋についた瞬間、聞いてみるけど祐は無反応。
「祐⁇」
無視されてるの…⁇
「ゆう…⁇」
すると、クルっと振り返って私にキスをした。
「泣くなって。俺のこと放ってたから意地悪したくなっただけ。」
そう言って頭をゴシゴシしてくれた。
そして、私のおデコにキスをした。