同じ願いで


朝起きると、目の前にどアップの祐の顔。




「ひゃあっっ」



びっくりしすぎて思わず変な声が出てしまった。



「…ん…っ。…はよっ。」



まだかすれた寝起きの声で私にそう言っておはようのチューをした。



それから2人でリビングに行くと、美味しそうなご飯が並んでいた。



「萌音ちゃん、昨日はよく眠れた⁇」



「はいっ‼︎おかげさまで。」



「ならよかった。顔洗ってご飯食べてね♪」



祐のお母さんは、異様にテンションが高い。



顔を洗ってリビングに戻ると、さっきよりも豪華なご飯が置いてあった。



「え、これ…」


「はい、いっぱい食べて学校に行ってきなさ~い。」



「あ、はいっ。いただきま~す‼︎」



テーブルの上には、ほんとに夜ご飯と見間違えるほど沢山の種類のものがあった。



卵焼き、ウィンナー、唐揚げ、ポテトサラダ、スープ、食パン

その他にも、約10種類のものがあった。



「ごちそうさまでした~っ」



食べ終わる頃にはとても満腹で、昼ごはんなんていらないくらいだった。




「祐、はいこれ♪萌音ちゃんと二人で食べてね‼︎」



そういってお母さんは祐に重箱を渡していた。



重箱って…



ちょっとツッコミたかったけど、やめた。



そして2人で並んで登校した。



学校では、もちろん四人で怒られました。


でも、1・2時間目をサボれたし、いっか♪
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