同じ願いで
「亜子、ありがと♪」
「いつものことじゃん。」
平然とそう言われ、納得した。
か弱いと見られがちな私。
実は意外と力があって、義理のお父さんとよく柔道みたいな、レスリングみたいなことをしていた。
お父さんを普通に投げ飛ばせる私は、本気を出したら殺しちゃいそうだか、ギリギリまで我慢してる。
その間に亜子がやっつけてくれるから、一回も男の人を投げたことなんてないけどね。
パッと祐と慎也の方を見ると、もう全員やっつけたみたい♪
「2人とも、ほんとに喧嘩強いんだね‼︎」
「だろ。」
「慎也も、かっこよかったよっ」
なんて、いきなりラブラブ劇場を始めた亜子と慎也。
私と祐はまたお弁当を食べ始めた。
私たち、似た者同士なのかな⁇
そこで、さっきの不良が起き上がった。
「おめぇら、萌音に触ったらどーなるかわかってんだろーな⁇」
最後に祐がしめの一言を言って、不良たちはビビりながら屋上を後にした。
でも祐、嬉しかったけど客観的に見たら ホントに怖いよ。
「祐、ありがとっ」
ニコっと笑顔で笑うと、少し頰を赤くして照れていた。
「お前、可愛すぎだから。」
そういって、若干亜子たちの方を気にしながらキスをした。