同じ願いで
まあ、結局いつものメンバーでアイスを食べに来た。
新しいアイスがあって、それが食べたかったのに もう売り切れていた。
普通、アイスって売り切れないよね⁇
すごい人気なんだな~。
こうなると、意地でも食べたくなる。
「萌音、落ち込むなって。また明日も来ような⁇」
そう励ましてくれる祐。
「わかった~…」
それでも元気の出ない私の頭を撫でて、私を抱き寄せた。
「ちょっ、祐っ。恥ずかしいからっ。」
必死で抵抗してみるものの、祐の力には敵わないみたい。
祐はほんとに力が強いんだね。
新しい祐を発見できるとすごく嬉しくなる。
私が祐を独占しているみたいで、安心感があるし…
「萌音。帰るぞ~。」
そうは言うものの、祐は私を離そうとしない。
抱き寄せられたままだと歩きづらいよ⁇
「祐~⁇歩きづらいよ~。」
「今日は萌音を離したくないからいいの。」
大好きな人からそんなことを言われて、嬉しくならない人はいるのかな⁇
私、嬉しくなりすぎてどうかなっちゃいそうなんだけど…