同じ願いで


次の日、亜子に全てを話した。



亜子は涙を流しながら喜んでくれた。



「でも、やっぱり遺伝なんだね。2人とも可愛いし。」



可愛い⁇


「天音は可愛いけど、私はそこまでかわいくないよ⁇」



その言葉を聞いて亜子はポカーンとしてしまった。



「へ⁇鏡見たことあるの⁇」



あるけど…



「亜子のが可愛いから。」



「お世辞いらない。」


亜子の事を可愛いって言うと、なんでか怒られる。



お世辞でしょ⁇って。


でも、褒められて嬉しくない人はいないし…


てか、お世辞でもなんでもない。ただ思ってることを言ってるだけ。



なんで亜子はわかんないんだろう⁇



そんなの事を話していると、授業が始まった。



私の嫌いな数学の授業。



もともと意味わかんないし、先生嫌いだし…



この先生から一回前髪を切られそうになった。



チャラチャラすんな‼︎って、祐と2人で怒られた。



なら、学校やめます。なんて言ったけど田中さんが学校まで来て謝ってくれたらしい。



そして、仕事があるときは遅刻や早退していいって許可もらったし…



ほんと、田中さんには感謝だね。



…ー♪ー♪

携帯が鳴った。



「もしもし~。」



授業中なのに電話していいのは私と祐だけ。



マネージャーから掛かってきた電話だけだけど。



あ、ちなみに 2人とも本格的にモデルの仕事をする事にした。



その事を田中さんや美希と凜に伝えると、みんなとても喜んでくれた。




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