同じ願いで
『今から来れる⁇祐と一緒に。』
「祐ですか⁇」
『そう。いつものスタジオね。一緒に撮るわけじゃないけど隣の部屋で撮るらしいから。すぐに来てね。』
それだけ言って、私の返事も聞かないまま電話を切ってしまった。
「先生~、祐と一緒に撮影行ってきます。」
そう先生に伝えてそそくさと準備をした。
黒縁メガネをかけて、マスクをつけて できるだけ周りにばれないようにする。
「じゃあね、亜子。」
「うん、がんばってね」
そう言って祐と2人で学校を出た。