同じ願いで
-コンコン



「みーきーぃ」




ドアの向こうからそんな声が聞こえた。




一瞬にして笑顔になった美希は走ってドア向かってに駆けて行った。




美希はほんとに敦己くんのことが好きなんだね。



見てて癒されるっていうか、かわいすぎるよね。



外見もそうだけど、性格が…⁇



私もドアの方に行き、祐に抱きついた。



「お疲れっ‼︎」



そうして今度は私の方から唇にキスをした。




ふっ。と笑って私たちはそのままの体制でメイク室に入り、ドアを閉めた。



今この部屋には、私たちと美希たちだけ。



祐は慣れた手つきで私の頭をつかんで強引なキスをした。



反対の手ではちゃっかりメイク室の鍵を閉めている。



そんな私たちを見て美希たちは、顔を赤くしていた。



美希たち、付き合って半年らしいけどまだキスも何もしてないらしい。



2人とも、純粋なんだね。



祐はド変態なのに…




私は祐に壁ドンをされている。



そのまま、キスの嵐。



「ちょっ…美希たち…いるからっ…」



「そんなの知らねぇ。」



ボソッと言った祐は、もう狼に変身していた。



そんな私たちを見て美希たちは隠れるように部屋の隅へと移動した。
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