同じ願いで
「えーっと、今日からこのクラスの担任になる森だ。今から体育館行く。廊下にテキトーでいいから背の順で並んでろ。」
なんかこの先生自体がテキトーだな~。
まあ、テキトーに背の順だから、一番後ろにでも行っとこ。
案の定、私は一番後ろ。
ついでに朝の猫の人も一番後ろ。
亜子は意外にもクラスで2番目に背が高いらしく、私の前にいた。
斜め前にはさっき猫の人と喋っていたお調子者の人もいる。
「6組、聞け‼︎」
いきなり担任の森が叫びだした。
みんなが静まり返った。
「おれ、時間間違えたみたいだからよ、そこでなんかしてろ。」
え、時間間違えたの⁇
てか、森せんせー、適当すぎるね…
まあ、亜子と喋る時間ができたからいっか。