同じ願いで
決断
作り終えたのは、夜の9時だった。
今、家にいるかな⁇
祐の家に向かうために外に出るけど、寒かった。
マフラーを首に巻いて、完全防寒。
祐の家まで歩いてそんなにかかるわけでもないし、3分くらいでついた。
祐の部屋の前に立つけど、なかなかチャイムが押せない。
祐の部屋から、かすかに聞こえる笑い声。
おそるおそる玄関を開けてみると、鍵もかかってなく簡単に入れた。
リビングの扉。そこを開くと祐がいる…
慎也もいるの…⁇
お酒飲んでるよね。
だってみんな、大声で馬鹿笑いしてるから。
私も何回かお酒を飲んで酔っ払った事はあるけど、そんなしょっちゅう飲むわけじゃない。
祐も慎也も飲んでたらしいけど、付き合い始めてからはそんな姿を見たことがなかった。
慎也から聞いた、祐の事。
お酒をのむのは、嫌なことがあったときだけ。
祐…何か嫌なことがあったの⁇
1度、外に出て祐に電話をかけた。
『もしもし』
「祐…⁇今どこ…⁇」
『あ~…。モデル友達の家。』
なんで…
嘘つくの…⁇