監禁されることがお仕事です
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仕事をしなくていいと彼は言う。
もちろん、私とてあの生活には戻りたくない。
けれども、何年も体に刷り込み身につけた習慣はそうそう抜ける物ではなかった。
よっての話、双方の意見が通るように計画を経てた。私は、嫁という仕事に就こう。
「おかえりなさい、あなた。ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ、た、し?」
「顔を真っ赤にしてまで、やらなくていいよ」
※己に鞭打ってまで仕事に従事する社畜魂が、ここに。