一途なあなたが好きでした


「……今の曲どうですかね?」
「そうですね……。とても良いと思います。聞いていてすごく心地よくて…安らげます」
「本当ですか?」
「ええ……」
「良かった……。彼女、最近眠れないらしくて、それでこの曲を作ったんです」
「瀬戸さんって……
本当、愛妻家ですよね」
「……妻を愛するのは当然じゃないですか? だから結婚したんです」



とうとう落ちてしまった……。



落ちてもあなたを欲しくなかった。


2年間。一度でも思った事は無かったのにあなたは……。

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