一途なあなたが好きでした
「キャッ!!」
「危ない!!!」
瀬戸さんに左腕を掴まれる。
「ありがとう…ございます…」
「びっくりした……大丈夫ですか?」
あなたは……私を心配するようになりました。
「晴菜ちゃんは明日友達の家に泊まるんですよね?」
「ええ……」
「じゃあ、明日私とピアノのコンサートに行きませんか?」
あなたは……私と二人で出掛けるようになりました。
「……この曲どうです?」
「優しい感じの曲ですね…」
「そうですね……。とても優しいです。
誕生日おめでとうございます」
あなたは……私に曲を作るようになった。