一途なあなたが好きでした


「キャッ!!」
「危ない!!!」
瀬戸さんに左腕を掴まれる。
「ありがとう…ございます…」
「びっくりした……大丈夫ですか?」


あなたは……私を心配するようになりました。


「晴菜ちゃんは明日友達の家に泊まるんですよね?」
「ええ……」
「じゃあ、明日私とピアノのコンサートに行きませんか?」


あなたは……私と二人で出掛けるようになりました。



「……この曲どうです?」
「優しい感じの曲ですね…」
「そうですね……。とても優しいです。
誕生日おめでとうございます」


あなたは……私に曲を作るようになった。
< 13 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop