一途なあなたが好きでした
「晴菜!! 靴を並べなさい!!! 廊下は走ったらダメでしょ!!!」
そう言いながら靴を脱ぎ上がろうとしている私に気づいた晴菜は走るのを止めて振り向き。
「お母さんはまだ上がっちゃダメだよ!! 年下から優先なんだから。お兄さんやお姉さん達の後でしょ?」
「そう……ね…」
今日来たメンバーを年が下の順に並べたら私は最後から2番目になる。
まだ上がれない。
私は半分まで脱ぎかけていた靴をちゃんと履き直す。
それを確認した晴菜は前を向き、長い廊下をまた走り出す。
「晴菜!! 靴を直しなさい!! 廊下は走らない!! 今すぐ実行しないならデコピン10発だからね」
そう大声で言い放つと、晴菜はその場に立ち止まり、回れ右をすると歩いて玄関に来た。
そして、しゃがんでばらばらになっていた靴を綺麗に並べる。
「これで……デコピンは…なしだよね?」
「うん。もちろん。でも、またやったら……」
「やらないよ!!」
「そう? なら良いわ」
「晴菜ちゃんは良い子だね。お母さんの言う事をちゃんと聞いて偉いよ」
瀬戸さんが晴菜の頭を撫でる。
そう言いながら靴を脱ぎ上がろうとしている私に気づいた晴菜は走るのを止めて振り向き。
「お母さんはまだ上がっちゃダメだよ!! 年下から優先なんだから。お兄さんやお姉さん達の後でしょ?」
「そう……ね…」
今日来たメンバーを年が下の順に並べたら私は最後から2番目になる。
まだ上がれない。
私は半分まで脱ぎかけていた靴をちゃんと履き直す。
それを確認した晴菜は前を向き、長い廊下をまた走り出す。
「晴菜!! 靴を直しなさい!! 廊下は走らない!! 今すぐ実行しないならデコピン10発だからね」
そう大声で言い放つと、晴菜はその場に立ち止まり、回れ右をすると歩いて玄関に来た。
そして、しゃがんでばらばらになっていた靴を綺麗に並べる。
「これで……デコピンは…なしだよね?」
「うん。もちろん。でも、またやったら……」
「やらないよ!!」
「そう? なら良いわ」
「晴菜ちゃんは良い子だね。お母さんの言う事をちゃんと聞いて偉いよ」
瀬戸さんが晴菜の頭を撫でる。