君と私の5年間。
筆箱なら片身離さず持っていられる。そう思ってつけているし、受験生となった私にとってはお守りみたいなものだった。
....高校生になったら、奏人と普通の恋人同士になれる、っていう意味でのお守り....。
すると「平瀬より向こうの班の男子の方がかっこいいと思うけど?」と志織ちゃんが言う。
私を侮辱するのならそれは別にいい。慣れてるから。だけど、奏人を侮辱するのは許せなかった。
そのうち、私が何も言わないのをいい事に『弓道部男子よりサッカー部や野球部や卓球部のほうがかっこいい』なんて言い出して。
奏人の所属する部活まで侮辱する気か!!?とキレた私は言い返した。