君と私の5年間。
奏人は教室の外にいて、だけど戸を閉めてるから中にいる私たちの会話なんて聞こえるはずもなくて。

ましてやここで奏人が来ようものならハデメン達は私達2人が別れていないのを確信してしまうだろうし。

別れたフリ。それは、私がいいと言ったから。うんって返事したから。

あの時嫌だと言っていれば2人は何かが変わったのかな?

今も、仲良くやって来れていたのかな....?

いまさら、そんな事を思っても仕方ないのは分かっていたけれど。

そんな感じで食欲も減って、ご飯を残すとご飯の係だった林原くんは「こんな鳥が残すくらい食べろや」なんて言ってきて....。

「じゃぁ林原くんが食べてくれるんですかー?」なんて思っていたのは危うく本人に言いかけたけど内緒。

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