君と私の5年間。
....その時気づいたんだ。知らず知らずのうちに奏人の重りになっていた自分自身に。
同じ人でもない限り、完全にわかり合うことなんて出来ないとは思っていた。
だけど、やっぱり冬だし会いたい時はあって、会えなくても声が聞きたいなって思うこともあって。
''受験''。その現実は、少しずつ、でも確実に私と奏人の距離を離していった。
その日の自主勉強は5ページもしてしまって、やっぱり奏人も頑張ってるのかななんて思うと知らず知らずのうちに頑張れるみたいだった。
1月。嫌と言うほど冷やかされ、時には泣いて、さらに奏人とは会えない日もあって....。
心の距離さえ離れていくような気がしたんだ。