君と私の5年間。
いつものように渡すと、奏人たちの居るテーブルまで行って、いつも読んでくれてるみんなで読み始めた。

コレだけは、中1、私たちが出会ってから、中3、奏人と付き合ってからも変わらない事だった。

楽しそうに漫画を読んでくれてるみんなを見てると「あー、描き続けて良かったなぁ」と思う。

時にはスランプになって、もう描くの辞めたいよなんて思う事もあった。

だけどこうやって読んでくれる人がいることは励みになった。

その日、少しほんわかした気持ちで家路についた。

それからはやっぱり受験生なわけで、授業らしい授業もなくて、ほとんど補習と同じようにプリントざんまいだった。

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