君と私の5年間。
ホントの自分、素の自分でいられたし、ホタル隊になら居場所があるって感じられたから。

だからどんどん本家、美術部に行く時間は減っていった。当然といえば当然だった。

そのころ、私は美術部にいる意義、まぁ、いわば存在価値を見い出せずにいた。

自分ひとりが美術部の中で浮いているような、そんな感覚で。

部活内でもいわゆる''ボッチ''だった。話をする数人の子はいたんですが、部活内でのイツメンはいませんでした。

実際、美術部のメンバーには避けられてるっぽかったし...。

なぜ避けられていたのかは今でもわからないままだけど。

それに、なにより空気が「お前は邪魔だよ」って語っていた。

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