走夜(第二回短編フェスティバル作品)
届かないものを追い求める傾向が俺にはあった。

それは恋愛においても同様で、手痛い失敗を何度もした。

手が届かないから欲しくなる、追いかけている時が何よりも楽しい。

障害があったほうが、熱くなれる。

そう俺は何時も自分へと言い聞かせて来た。

だからこそ、俺はこの道を選んだのだ。
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