走夜(第二回短編フェスティバル作品)
追うこと自体を楽しんでいるんだと、自分に言い聞かせる事で、諦めるという選択肢を排除して。

部活が終わったのに走り続けているのも、単なる惰性なんかじゃない。

星を追い求めるという過程を、段々と楽しめるようになってきたから。

展望台から見える景色が、相対的ではあるが自分が星に少しでも近づけたと教えてくれるから。

だから今夜も俺はー

走るのだ。
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