ドラマチック・ロマンス
「夜分遅くにすいません。」




伊吹がインターホンを押してくれたのが、嬉しかった。




家族に顔を見せてくれて嬉しかったんだ。







お父さんとお母さんは伊吹にペコペコ頭を下げている。


将太のサッカー部のコーチだから、お世話になっているからだよね。






「って、伊吹くんじゃないの?」




「あ、本当だ!伊吹くんじゃん!!昔、3歳ぐらいのとき花菜とお風呂にも入ったことあるのよ?」






え、どうゆうこと?



私と伊吹って、中学生から一緒だよ?





伊吹も首を傾げている。





お母さんとお父さんの話によると、お母さんと、伊吹のお母さんは高校の同級生らしく、連絡を取っていたらしい。



とゆうことは、二人とも沖縄出身なの?




私が、疑問をむき出しで首をひねっていたらしく、伊吹は教えてくれた。


伊吹のお母さんは、高校3年間、、お父さんの仕事の関係で沖縄の学校へ通っていたらしい。



伊吹のお母さんは、高校卒業と同時にこの地の大学で伊吹のお父さんと出会った。




私の両親はと言うと、お母さんとお父さんは小さなカフェを営んでいる。伊吹の両親も私の両親も、お互いに忙しい日々を過ごしていたのだった。




「な〜んだ、良かったじゃん、姉ちゃん!!」



将太は、私の背中を叩いて笑っている。




< 107 / 252 >

この作品をシェア

pagetop