ドラマチック・ロマンス
7*)波乱の遊園地
「あー!めっちゃムズいじゃんか!」
「慌てずやれよ、斗真。」
金曜日の夕食後、俺と斗真は、最近始めたばかりの手話に悪戦苦闘していた。
花菜のクラスに耳の不自由な子がいて、花菜も練習をしていると思い、俺は手話の勉強を始めた。
別にやらなくても良いとも思うけど、少しだけ手話には興味があった。
中学生のこと、手話を取り入れたある青春ドラマが流行り、クラスでもみんな見ていて流行っていた。
懐かしい・・・
そのころから可愛かった花菜。そんな花菜を思い出していて、今になって、また興味を示したとゆう単純な俺がいた。
俺、単純・・・・花菜のことになるといても立ってもいられなくなる。
花菜の気持ちを軽くしてやりたいって思うけど、花菜はそんなことを望んではいないだろうなぁ・・・
だから、俺は花菜と一緒に辛いことをはんぶんこする。
そうそう、驚いたことがあった。
クリスマスのときに、小学生の弟と一緒に薔薇を買いにきたあの姉弟の姉ちゃんは、花菜の教え子であるクラスの一員で、斗真とはクラスメイト。
世間って狭いよな・・・