ドラマチック・ロマンス
「杏と俺は、もう終わった関係だろ?」




俺は、杏にそう言い顔を向けるも、杏は頷いてくれない。






俺には、花菜がいる。




花菜しか考えらんない。







「行って来れば?」





普段の花菜の声とはあり得ないぐらいに研ぎ澄まされた声がして、俺はびっくりして振り返る。




「花菜・・・」





花菜は、その大きな大きな瞳で、俺をじっと見ている。




花菜・・・良くないだろ?






「花菜先生〜!話の分かるヒトね!」



杏は、花菜のセリフにハイテンションになった。





杏と花菜は、お互いに目を合わせていない。




・・・・・何、やってるんだろ俺は・・・




「花菜・・・・」


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