ドラマチック・ロマンス
保健委員だった私の前に、足をケガしてビッコを引いて、向かってくる伊吹に対面したのだった。




「だ、大丈夫!?」



私に気付いた様子の伊吹は、ゆっくり歩いてやって来る。

 

「花菜、保健委員なんだな。」



「うん。」


ニッと一瞬笑う伊吹。


伊吹・・また背が伸びて、大人っぽくなってる。




「・・・いてー、ちょっと肩貸してくんない?」




「う、うん!」


駆け足で、伊吹に私の肩を支えにして歩いてもらうと、本当に伊吹なんだよね・・・ってほど、顔を見れない。


ドクン。ドクン。しちゃってやばい!


ドキドキを通り越したのだ・・・・






保健室へ二人で歩き、やっとの思いで辿り着く。

こんなにドキドキしてるの私だけだと思うんだけど!


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