ドラマチック・ロマンス
「伊吹くんが、花菜先生を探してるって。居場所言った方が良いでしょ?」




え、そこに伊吹もいるの?




「言わなくて良いよ。」




“え、いいの?”と首を傾げている鈴。私は“うん”と頷いた。




「分かった!宝探しだ!伊吹くんに花菜先生を探してもらうの。」



「宝探し?」



鈴は、ひらめいたように、たちまち明るくなる。


おいおい、鈴。なんか楽しんでないか?






私は、“まぁ、いっか”となんだか思ってしまう。ここは鈴の思いつきに身を任せよう。





神崎先生とちょっとの時間デートをした伊吹。



ちょっと、ヤキモチ妬いたことは伊吹には言わないよ。


・・・でも、少しのわがままは許してよね。





鈴は、電話を着ると、将太たちの元へ戻って行った。


鈴の恋が少しでも報われますように・・・と手を振る鈴を見て思う。




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