ドラマチック・ロマンス
「こっち向けって。」



「やだ、恥ずかしいんだもん。」




すると、伊吹の顔がやけに近いと思ったらほっぺにキスをされる。




「そんな、恥ずかしがりやの花菜ちゃん、大好き。」




伊吹の顔を見ると、にこっと笑ってくれて、私も同じように笑う。



伊吹と再会したのが嘘のように、今は本当に本当に伊吹が一番好き。




「過去は当たり前にあるけど、花菜より好きになった女の子はいないんだ。これは絶対に本当だから。」




公園のトンネルの中は、二人だけの空間みたいで、なんか新鮮で、伊吹をそばで感じることが出来る。



「うん。私もね、伊吹がすごく好きなんだよ。言葉にあらわせないくらい。」




「花菜・・・」




伊吹はありったけのキスを私にしてくれた。公園の隙間風が肌寒かったけど、二人でいればあたたかい。








「この先も、私だけの伊吹だもん。」




この気持ちは誰にも負けないんだ。










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