ドラマチック・ロマンス
「俺・・・会いに行くわ。」



伊月の呟きにホッとした私。伊吹もきっと安心した顔をしていたから私もホッと胸を撫で下ろす。




「明香音ちゃんと勇太によろしくな。」



「おう。」



伊吹が伊月にそう言うと、伊月は照れたようだった。本当に双子な二人を見るのは久しぶり過ぎて、私は本当に嬉しくなった。



「私も今度、二人に会いたいなぁ。」



明香音さんと勇太くんに会ってみたい。




「ああ、今度会ってやってくれよな。」



「まずは伊月が仲直りしなきゃだね!」



「はは、そうだよな〜~!花菜、今日は本当にありがと!!」


“俺もだろ〜!”と伊吹が私に手を回しながら言うと、伊月は“そうだな”と言っていた。


伊月も家族に会いたいに決まってる。離れて暮しても家族だもん。




「花菜と会えて嬉しかったよ。伊吹と仲良くな。」


「うん!」
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