ドラマチック・ロマンス

一度、菅谷さんがどんな女の子か確かめないと・・・少なからず、私と伊吹の関係性を彼女は知っている。


どこで知ってしまったのだろうか・・・でも、私は悪いことしてないよね・・・？



菅谷さんが私に手紙を書いてきたってことは、菅谷さんは私に自分の想いや気持ちを知ってほしいって思っているってことだよね・・・？



ましてや、中学生の恋愛って、今どきはどんな感じなんだろうか・・・“好き”って気持ちが、本当は“憧れ”ってことは、ないのかな？


憧れが高ぶって、想って想って想って、“憧れ”ってことはない？






「花菜先生？　突っ立ってどうしたんですか？」




「あ、星野先生。」





授業が終わると職員室へ戻って来た私は、ドアのところで立っていたらしく、星野先生に声をかけられる。




「・・・・・あの、菅谷さんってどんな子ですか？」




「菅谷？」



「あ、授業中に、元気がない様な気がしたもので！」



手紙をもらったとは、とても言えない私は、咄嗟に言葉を選んだ。