ドラマチック・ロマンス
菅谷さんは、３年生だから星野先生の担当の学年。星野先生なら、生徒と真剣に向き合う先生だから、生徒、一人一人と向き合っていると思ったんだ。




「菅谷か・・・元気でいつも友達と楽しそうに笑ってる、かな？」



“菅谷、元気なかった？”と星野先生に首をかしげられ、私は我に変える。




「元気なら、大丈夫ですよね！私の思い過ごしだったら、大丈夫なんですけど、今の子って、いや、今も昔もかもしれませんが・・・笑っていても、心の中には何か隠していて、聞いて欲しくても、なかなか言えない子、とかいっぱいいると思うんです。」



ガーと喋ってしまうと、星野先生は“ははは”と笑って私を見た。



「花菜先生は、良い先生になるよきっと。俺が保証する！」



「そう、ですか？」




“ああ！”と笑っている星野先生。星野先生にそう言って貰えて心底嬉しくなった。




「菅谷のことは、俺も見てるから。何かあったら、話すよ。花菜先生も変化があったら、言って。」



「ありがとうございます！」



星野先生は、本当に良い先生だ。


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