ドラマチック・ロマンス
海に着く間際、小雨がポツポツと降り始めた。車のガラスに雨の水滴が当たるのが見える。


ワイパーで、雨の水滴を1、2回ほど拭うとまた、水滴が落ちてくる。




「げ、降っちまったよ・・・」




花菜の帰るころには、本格的に降り始めるかな、ちょっと気にかける。


俺は、車の中に予備のビニール傘があるのを思い出した。




海までもう少し、道路を走り続けると、いつかの夜も花菜と来たのはこの海であったことを思い出した。



海だけじゃなくて、他にもたくさん花菜と行きたい場所がある。


遊園地ももう一回、今度は誰にも邪魔されずに花菜と回りたいし、テレビで映し出される各地の名所だって、行って見たい。


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