ドラマチック・ロマンス
「なんで、花菜が泣かなきゃならなかったのかは、イブッキーが直接聞いたほうがいいよ。」



「花菜と話したのか!!」



喋りながら、近づいていた蝶野に、俺は大きな声をしてしまったらしく、蝶野に「声、大きい!赤ちゃんがびっくりするでしょ!」とお腹を触りながら、俺を睨む。そんな蝶野に、謝る俺。


蝶野は、すっかり母の顔。


花菜も、こんな顔をするようになる日が来るのかな・・・





「それにしても、花菜。モテるようになったわねぇ。うん、予想はしていたけど、花菜の魅力に気付いてる人は出てくるだろうね。」



「蝶野・・・ガーっと喋るのやめてくんない?」



腕組をして喋る蝶野。




「蝶野って、花菜のこと好きだよな〜。」



「うん、愛してる。」




にこっと笑う蝶野。蝶野は「もちろん、虎太郎ちゃんもだけど」と幸せいっぱいに笑っていた。



花菜・・・愛されてんぞ。一番、おまえのこと愛してるのは、俺なんだぞ。


分かってるか、花菜?



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